直方市 修理実例 マークX GRX120 宮若市より 昭和自動車鈑金塗装工場
以前セルモーターを交換させて頂きましたマークXがレッカーで運ばれてきました
お客様が仰るには「エンジンルームから蒸気が噴出してきたから慌ててエンジンを止めた」とのこと
オーバーヒートならエンジン大丈夫かなぁ、と不安を抱えながらもお預かりして修理開始!
噴き出したLLC(冷却水)は跡が残るので目視で点検してみますが、サブタンクから噴き出した跡はあれどもラジエターやホースに亀裂などの跡は見当たりません
とりあえず水を充填させてラジエターキャップ取付部に圧力をかけてみましたが変化なし
ってことはサブタンクに熱せられたLLCが逆流して噴き出したということになります
……ファン動いてないの?
エンジン始動からのエアコン起動=ファン動かない
診断機接続からのアクティブテストでファン強制駆動=動かない
ファン死んでますね!
試しにエアコン起動後にファンモーターをハンマーで軽ーくコンコンしてみたところ、ファンが動き出しましたからファンモーターがお亡くなりになってますね
今回の故障はラジエターファンが動かず熱せられて膨張したLLCがサブタンクへ逆流し噴き出した、でした!
今回は噴き出した直後にエンジンを止められているのでエンジン本体は大丈夫だったようです
ちなみにボンネットにつっかえ棒してるのはダンパーが死んでてボンネットが落ちてきちゃうからです
これしてないと作業できないってのもあるんですが、何より急に視界が暗くなるから怖いの!
そしてボンネットのストライカーが背骨に直撃するとすっごく痛いの!(経験済み
ボンネットやトランクのダンパーは基本信用してません…
ラジエターファンが回っていないことが確定しましたので交換していきます
エアダクト、エアクリーナーボックス、カバー類を外して配線まで外せば簡単にファンシュラウド(左から2枚目)を取り外すことができます
ファンシュラウドから8mmのナットでファンが外れ、3つのネジでモーターが取り外せます
新品のモーター品番は3枚目の写真の通りです
ファンシュラウドを外して確認(左から2枚目)してみましたがやはりラジエターはキレイですね
漏れた形跡はありませんからモーター不動で間違いないでしょう!
後は戻して完成なのですが、点検時に気づいた不具合予備軍の修理のためシュラウドは取り付けず、ちょっと置いておきます
電装系の故障でまず一番に疑うべきなのはリレーとヒューズです
値段的にも安いですし、交換も簡単ですからね
ラジエターファンのヒューズは運転席・助手席のそれぞれの足元にRADFANのヒューズがあります
切れてはいませんでしたが念のため新品に交換しておきます!
リレーはエンジンルーム助手席側にありますがリレーボックス内に3つありまして写真に数字を打った順にNo.1~No.3まであります
No.1とNo.3のリレー(水色)は通常の4本リレーですが、No.2リレー(茶色)だけは5本リレーになっています
No.1とNo.3は単体点検しても問題ありませんでしたがNo.2が問題アリ
このリレーは通常時は3-4間に導通していますが、1-2間にバッテリー電圧をかけると3-5間へ切り替わるようになっています
1-2間はコイルになっていて抵抗値はが大体8Ωほどで問題なし!
3-4間の導通を確認してみると導通無し、1-2間にバッテリー電圧をかけてみると3-5間に導通有りでしたからリレーが壊れかけています
よってこのリレーも交換しておきましょう!
ちなみにこの壊れかけのリレーはデコピンすると正常に作動するようになりましたw
リレーの故障の時にデコピン位の衝撃を与えてあげるとこんな感じに応急処置くらいにはなりますので覚えておくといいかもしれませんね!
LLC漏れの原因究明中に発見したのですが、ファンベルトのオートテンショナーのプーリーがガクガク揺れていました
試しに音を聞いてみるとジェットコースターばりの音がするじゃありませんか!
こりゃイカン!ということでお客様に故障内容とお見積りのご説明を行っている時にオートテンショナーもご一緒にいかがですか?と確認し、GOサインが出たので部品を注文しておきました
ファンモータ等の交換が終わってからオートテンショナーの交換に着手します
オートテンショナーはエアコンコンプレッサーのステーも兼ねているのでエアコンのコンプレッサーを取り外し…たいのに狭くて外せない!
のでどのみち外さなきゃいけないオルタネータを先に取り外し、コンプレッサーをずらしておきつつオートテンショナーを交換します!
あ、もちろん作業前にバッテリーのマイナス端子は外しておきますよ?
で、交換が終われば元通りに組みなおして、ファンシュラウドやアッパーホースなど今回の修理で取り外した部品を取り付けます!
全て取り付けた後はラジエターファンの起動試験を行います
LLCを充填し、エア抜き用の器材を取り付けたら
診断機のアクティブテストでの強制起動=問題なし
エンジン始動からのエアコン起動=問題なし
エアコンを解除してエア抜き続行→水温上昇による通常作動=問題なし
通常起動も診断機のデータを見ているとちゃんと設定どおりに96℃で起動して水温を下げようとしていますから全く問題ありませんね
エア抜きも終わったのでLLCがある程度冷えるまでアンダーカバーを取り付けたりしつつ放置して、LLCが冷えたらエア抜き器具を取り外しラジエターキャップを取り付けます
後は実際に走行して試運転して問題がないかの最終チェックです!
水温も安定していますし、エアコンもちゃんと冷えていますから問題ないでしょう!
工場へ戻って車両清掃後納車となりました!
料金はファンモーター15200円×2、オートテンショナー14000円、リレーやLLCなどの部品代も含めまして92000円となりました!
ありがとうございました!
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