直方市 レストア実例 コロナマークⅡ MX20 田川市より 昭和自動車鈑金塗装工場


懐かしの名車、昭和47年式コロナマークⅡ MX20の外装レストアの入庫です!
あちこちにサビが出てきて、修理してたけど追いつかない、との事で当店へ外装のレストアをご依頼頂きました!
いやぁ、カッコイイですねぇ!
旧車好きな編集者としてはウキウキしておりますw
まずはパーツを外してどのような状態かチェックしていきましょう!
旧車の敵はなんと言ってもサビです
例えばメッキモールは大丈夫でもその内側についている固定ボルトはさび付いてしまっています
無理をすると折れてしまうので細心の注意を払ってはずしていきます
外せるパーツはガンガン外していきますよー!
まずはボンネット、トランクを外し、ドアを分解して取り外しました!
今回はフロントガラス・リアガラスの脱着は(お客様との検討の結果)ありませんので外しませんが、それ以外はガンガン外していきます
どこにサビがあるかわかりませんからね!
パーツを外していくと隠れていたサビがよくわかりますね
現在テール周りのサビを落としています!
特に右テールの裏側のサビがひどいので穴が開いている箇所には鉄板を溶接して塞がなくちゃいけませんね
同時進行で外したボンネット、トランク、左右ドアはサビを落としてサビ封じの薬剤を塗布しています!
トランクのウェザーストリップゴムを取り付ける部分が錆びてしまい、結構ひどい状態です
そこで0.6mm鋼板を切り出し、成型後スポットで溶接する事で、本来の高さ+αまで高くしてあげます
こうする事でウェザーストリップが取り付けし易い上にトランクとの密着性も上がるのでトランク内への水の浸入を予防できます!
今回車のサビ止めとして使っているのはこちらのサビ止めです
以前AE86をレストアした際に使用したサビ止めと同じものですが、効果はしっかりとありますよ!
サビを落とした後こちらを塗布し、サーフェーサーをかけて空気との接触を遮断してサビを出させないようにしていきます!
外したパーツはサビを修理した後にサフをしっかりと噴きつけておきます!
こうする事で空気との接触を遮断し、サビの発生を抑えるわけです
サビってのは要は鉄の酸化反応ですので空気や水と触れなければ発生はしないのです!
こうやって外装パーツはボディの修理が終わるまで保管しておき、調色後一緒に塗っていきます
トランク部の修理と平行してボディ側の修理を行っていきます
旧車では仕方のないことなのですが、ボディの前回のレストア(修理)時に大量のパテが塗りつけられて成型されています
当店でもパテは使用しますが、可能な限り薄く使用していきますので、剥がれ等のトラブルはご安心下さい!
錆びて穴が開いたバックパネルの修理に入ります!
以前にレストアしたレビンもそうなのですが、古い車になればなるほどバックパネルのサビが出やすくなります
と、いうのもバックパネルにはテールランプなどが組みつけられており比較的水が溜まり易い状況になっている上に、
取り付けネジなどが水で錆びやすく、鋼板にまでサビが進出しやすいからです
今回は特にピンクで囲んだ左側のサビがひどく、サンダーでサビを落とすと穴が開いてしまうような状態でした
そこで鉄板を切り出し、溶接して塞いでいきます!
バックパネル以外のサビ穴も溶接などで穴を塞ぎ、パテ→サフでコーティングしていきます
室内にあった大穴を補修していきます!
場所は後部座席の下、アスファルトシートの下にありました
後部座席の下にサビ穴があると路面の水や湿気が後部座席のスポンジに吸収されて腐り、車内に異臭が出る事になります
アスファルトシートを除去してサビをサンダーで落とし、鉄板を切り出して形成、溶接していきます
大事に至る前でよかったです!
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