直方市 車検実例 プリウス ZVW50 直方市より 昭和自動車鈑金塗装工場
現行のプリウス(ZVW50型)の車検を行います!
この型も販売して3年経つんですねぇ…
まだ車検場でも珍しい、というか福岡陸運局飯塚支部では新車登録以外のZVW50型プリウスの車検は初めてだそうです
それでは灯火系、ホーン、ワイパーなどを点検してエンジンルームの整備を行います!
それではエンジンルーム内の整備を行っていきます!
と、言ってもファンベルトなどのベルト類はありませんし、LLCはスーパーLLCなので年数・走行距離の点から考えてもまだまだです
補器バッテリー(通常の車のバッテリー)はエンジンルームに設置されましたが、30型より大型化されていますので、今回も問題ありません!
スパークプラグを交換する方法がかなーーーーーり難しいので整備書の手順を画像付きで説明します
が、20万キロ無交換OKのステッカーがある通り、そんなに頻繁に見る必要はなさそう、というのが私個人の意見です
部品の破損と隣り合わせの作業のため10~15万kmほど走行するまで見る必要はないんじゃないかなぁ、と思っています
さて、外し方のスタートはワイパーを外すところから始まります
ワイパーを外したら写真上の丸で囲んだ部分(ボンネットのヒンジ部のカバー)を慎重に外します
細いドライバーや内装外しのツールを駆使して頑張って外します
樹脂製なので壊れやすいのでかなり気を使いました…
カウルトップの両端が外れたら内装外しのツールを使ってカウルトップを外していきます
丸で囲んだ部分がガラスの下にガッツリと噛みこんでいるのでツールを使って嵌合を外していきます
この時、ガラスに直接ツールが当たらないようにウエス(タオルなどでもOK) を敷いて作業するようにしましょう
パキッとか言ったら目も当てられませんからね…
しかしこれがまた結構固い!
端の方からちょっとずつ慎重に作業をしないとカウルトップパネルが割れそうです
焦らず根気よく作業しましょう
カウルトップパネルの嵌合が外せたらクリップを2個外して引き抜くだけで写真の状態になります!
これでやっとプラグが見れる・・・
しかしこれでも結構ギリギリですので、イグニッションコイルの方向をぐるぐる回しながら引き抜いて下さいね
なお、ブレーキフルードの所は個別に外れるようになっていますので、フルード交換の際はカウルトップパネルを外す必要はありませんのでご安心ください
スパークプラグの交換頻度ですが、ボンネット裏側にもありますように、メーカーは20万kmで交換するように指示しています
使われているプラグはイリジウムプラグで、ハイブリッドでない他車種と同じものです
ハイブリッドでない場合10万kmでの交換との指示が出ていますが、だいたい5万kmほどから劣化が始まってしまうため、私の場合は7~8万kmが限界だと思っています
ZVW50の場合、走行中に気が付くとEV走行していますので、エンジンが止まっている期間が従来のハイブリッドより多いので劣化も少ないものと思われます
写真のプラグは今回の車検時に点検したもので、現在走行距離は67000㎞を超えています
それでも全くと言っていいレベルで劣化していませんので、私が15万㎞ほどまで無交換でいいと思う根拠になっています
エンジンルームの整備が終わったのでブレーキの整備を行っていきます
まずはリアブレーキの整備から!
と言ってもプリウスなどのハイブリッド、特にトヨタのハイブリッドは普通の車よりブレーキパッドの消耗が抑えられます
具体的に言えば全てのブレーキの力が10割として1~2割がブレーキパッドの力、残りは回生(かいせい)ブレーキと言うハイブリッドシステムの充電によるブレーキの力になります
つまり回生ブレーキの抵抗でスピードを落とし、最後にパッドでキュッと止まる、というイメージで考えてもらうとわかりやすいのではないでしょうか?
そんなわけで67000㎞走行したこちらの車でも、ブレーキパッドの残量は8割以上…
清掃+グリスアップで整備はおしまいですw
なお、ZVW50のブレーキシステムはZVW30とほぼ同じでかなり整備しやすくなっています
リアブレーキもスクリュー式のピストンタイプでラチェットと専用のソケットでぐりぐり押し込めます
またピストンを押し戻すとまれに警告灯が点灯する場合がありますが、診断機で消去可能です
気を付けなければいけないのはブレーキの作業中にドアを開閉したりブレーキペダルを操作しないこと!
エンジンがかかっていなくてもブレーキシステムが作動しちゃうので、不安ならエンジンルームのバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう
フロントブレーキの整備も普通の車と大差ありません
気を付けなくてはいけないことはリアブレーキと一緒です
「ブレーキ作業中はドアの開閉、ペダルの操作をしないこと。もしくはバッテリーのマイナス端子を外すこと」ですね
こちらもパッド残量は8割以上ありましたので、清掃とグリスアップをしておきました!
ブレーキフルードですが、専用の機械がない場合一人で作業できません
しかも失敗するとブレーキのポンプにエア噛みを起こしてしまい、大変な状況になってしまうのでここでは記載しません!
作業したい方はきちんと整備解説書などで確認するか、認証・指定工場、ディーラーさんに任せるようにしましょう!
ブレーキの整備を行えば消耗品関連の交換をしておしまいです
・エアクリーナーエレメント交換(写真のもの)
・エンジンオイル交換(トヨタ純正の0w-16ハイブリッド専用)
・オイルエレメント交換
・ウォッシャー液補充
などをして車検場に持ち込みます
結果はもちろん一発OK!
ちなみに検査ラインを通る際に「メンテナンスモード」にしますが、これは今までのハイブリッドと変わりありません
工場に戻って車内清掃+洗車を済ませてステッカーを張り替えれば完成です!
今回は合計78000円でした!
ありがとうございました!
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